Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

【気候危機を感じる夏】過ぎ去った危険な台風と豪雨対策、不可避な脱炭素

 

 危険な台風といわれた14号が列島を縦断しました。記録的な大雨を記録し、各地に被害をもたらしました。危険な台風といわれた割には被害が小さかったのではないかと感じます。

 この件について、「過去最大となる123のダムでの事前放流などが効果を上げたものと考えられます」と菅前首相が、ツィートしています。

 効果検証をきちんと行い、この先の豪雨被害抑制のため、標準化、ルール化を図りつつ、さらなる改善に努めて欲しいものです。良き事例が増え定着していけば、安心もまた増加していきます。

 

 

 カーボンニュートラル宣言したことで脱炭素社会に向け前進しているようです。ただその歩みはまだ牛歩の如きなのかもしれません。さらなる推進のためには解決しなければならない問題も多々あるのでしょう。

インターネット接続サービスのインターネットイニシアティブIIJ)が、関西電力のVPP 仮想発電所事業に参画するといいます。

電力を大量に使うデータセンターが“発電所”に?:日経ビジネス電子版

 日経ビジネスによると、関西電力は分散する蓄電池や小規模発電施設を仮想的な1つの発電所のように機能させるVPP事業を展開、アグリゲーターを務めているといいます。IIJはVPPの中で「DR(デマンドレスポンス)」に対応、電力の需給バランスを取るため、電力の抑制要請に応じることでアグリゲーターから報酬を得るといいます。24年度から本格的なサービスを開始する予定といいます。

 電力消費の多いデーターセンターが太陽光設備や蓄電池を設置、有効活用することによって、電力需給が安定化し、なおかつ再生可能エネルギーの普及拡大につながるのであれば、さらなる拡大が望まれるのでしょう。

 IIJはこの他にも、データセンターをエネルギーの地産地消するマイクログリッド 小規模電力網に活用することを計画しているといいます。

 

 

 中部電力再生可能エネルギーの開発戦略が、バイオマス発電の燃料輸入価格が高騰により、転換を迫られているといいます。

バイオマス電源が袋小路か、中部電力に受難|ニュースイッチ by 日刊工業新聞社

安定した発電により「再生エネのベースロード電源」と呼ばれるバイオマス発電。その“ベース”となる燃料確保は、想像以上に不安定となっている。(出所:ニュースイッチ)

 バイオマス発電燃料の7月の輸入価格は前年同月比4割高くなったそうです。この価格を考慮すれば、バイオマス電源が袋小路に入りかねず、短期・中期的な再生エネ電源拡大に黄色信号が灯るといいます。

 国産材の活用が望まれるのでしょう。そのための林業再興が待ち望まれます。

 列島を縦断した台風14号は、太平洋上に抜けたのちに温帯低気圧に変わりました。ただ九州に上陸前に急速に発達、ゆっくりとしたスピードで九州を縦断していきました。

「強い勢力」台風2.5倍、速度遅く激甚化 過去40年分析: 日本経済新聞

 日本経済新聞によれば、過去40年間の台風を分析した研究では、日本への接近が増えて強い勢力の台風が2.5倍になる一方、移動速度は3割以上遅くなったとの報告があるといいます。被害が激甚化しやすい傾向がうかがえ、地球温暖化の影響も指摘されているそうです。

 脱炭素と豪雨対策が不可避になっているのでしょう。さらに加速していくことが求められています。

 ここ最近は夏になると気候危機のことを意識せざるを得ません。太平洋上に、また台風が発生しそうです。3連休には関東に近づく予想になっているようです。

 

「参考文書」

IIJ、関西電力の「バーチャルパワープラント(VPP)」事業に参画 | IIJについて | IIJ