国内旅行を対象とした政府の観光促進策「全国旅行支援」始まりました。また、入国制限も緩和され、観光目的での個人旅行やビザなし入国も解禁され、インバウンド需要復活に期待が高まるといいます。
きょうから入国規制緩和-外国人観光客の人数制限を撤廃、ビザなしも - Bloomberg
一方、財務省が発表した経常収支の黒字額が、前年同月比96.1%減の589億円だったといいます。円安の進行で輸入額が膨らみ、黒字幅が縮小したそうです。
旅行や貨物輸送を含むサービス収支は6159億円の赤字だったそうで、こうした現実からしても、観光の活性化には期待がかかるのでしょうか。
コロナ渦が長く続き、文化活動が少なり、少し寂しい思いをしていました。旅行支援で活気が戻ると、また文化活動がさかんになっていくのでしょうか。
「全国旅行支援」きょうから 地域のにぎわい回復につながるか | NHK | 新型コロナウイルス
地域に活気が戻り、文化交流を通して人々が互いの理解を深めていく、それが、平和で、たおやかな時間なのかもしれません。こんなご時世だからなおさらそう思うのでしょう。
商売に熱心になることも結構なことなのでしょうが、そんな雰囲気が醸し出し、地域振興や文化交流をさらに活発化させていかなければならないのでしょう。
NECが仕掛ける「観光DX」は、「観光を軸とした地域経営」という発想を地域に根付かせる契機となるか | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
経済成長が期待できるとなると、すぐさまにこうした活動も活発化するのでしょう。何でもかんでも「DX」もなろうとの気になります。全面否定するようなことではないにしても、もう少しスローな取り組みの方がいいのではないかとも感じます。
「オーバーツーリズム」という言葉も登場しています。観光地において、観光客の過度な増加が、地元住民の生活や自然環境に悪影響を及ぼしたり、土地の魅力を低下させたりすることを指すといいます。
近年、ごみのポイ捨てや自然破壊、文化財の損傷のほか、観光バスによる交通渋滞や混雑、立ち入り禁止区域への侵入・撮影、夜間の騒音などが、世界各地の観光地で問題となっている。日本では「観光公害」とも言われている。(出所:コトバンク)
もう少し自然にサステナブルに取り組めたりするといいのではないでしょうか。
12日から訪日旅行を予定している米国の会社員は「本格的な需要回復で観光地が混雑する前に滞在を楽しむことができ、「唯一無二の経験になる」との期待からこのタイミングの訪日を決めた」といいます。
2020年3月以来、心待ちにしていたことから、円安傾向にあることは決め手になっていないという。滞在中は食事が最大の楽しみだと語るリンさんにとって、以前なら1回しか行けなかった高級レストランに2-3回行けるようになるのは「大きなボーナス」だと喜ぶ。(出所:ブルームバーグ)
一方で、買い物に費やす金額が大きい中国人旅行客の回復には今少し時間がかかるようで、中国政府が出入国規制を大幅に緩和するであろう23年4-6月期以降になるといいます。
コロナ渦以降、急速にインフレが進んだり、国際情勢が緊迫したりと嫌なニュースが続いていました。文化交流が復活し、少しでも状況が改善して欲しいと願ってしまいます。また、豊かな文化を育んていくため、その基盤となる日常生活をしっかりとさせていかなければならないのでしょう。
もうそろそろ政治のゴタゴタを解消し、諸問題を解決に導き、様々な規制を緩和して、穏やかな日常を回復して欲しいものです。
もう少し落ち着けば年老いた母を車いすに乗せて気兼ねなく外出してみたいと感じるようになるのでしょう。
「参考文書」
8月の経常黒字、96.1%減 同月過去最小、589億円 | 共同通信