太陽光発電など今、そして、この先求められることを伊藤忠商事が一気呵成に展開しているようです。
伊藤忠商事、Amazonとメタに再エネ供給 日米で大型受注 - 日本経済新聞
記事によれば、アマゾン専用の太陽光発電所を日本で700カ所新設し、北米ではメタ向けに風力発電所を開発するといいます。
また、国内では2023年度中に、太陽光発電の発電能力を現状の2倍に引き上げることも計画しているそうです。100億〜150億円投資し、顧客の店舗や物流倉庫の屋根に太陽光パネルを導入、電気代上昇のリスクを抑えたい企業に再生可能エネルギーを固定価格で拡販するそうです。
この他にも、いすゞ自動車とは商用バッテリーEV「ELF EV」の市場展開に合わせ、導入を検討する企業向けにトータルソリューションプログラムを提供、導入課題の解決、CO2排出量削減効果の定量化に加え、脱炭素化提案などでサポートするといいます。
脱炭素:川下から川上まで
その脱炭素において、伊藤忠は「川下から川上まで取り組む」といいます。
伊藤忠社長が明かす「蓄電池ビジネス」攻略の野望 | 特集 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース
日本は国土が比較的広くなく、効率的に電気をめぐらせることのできる国なのではないか。となると、川下からの脱炭素化、つまり効率的な電力ネットワークを作れる可能性がある。(出所:東洋経済オンライン)
川上においては、太陽光だけではなく、水素、アンモニア、バイオマスなど幅広く手がけ、川下においては電力の消費の仕方も考えていくべきといいます。そうでないと、自給率を上げることはできないと石井社長はいいます。
露わになった脆弱な日本
従来とは異なる商社像があるようです。
日本市場はおもしろいと思っている。ロシアのウクライナ侵攻をきっかけに、デジタル化の遅れやエネルギー安全保障、食料安全保障など、日本の意外と盤石じゃない側面が浮かび上がったのではないか。(出所:東洋経済オンライン)
こうした脆弱な部分を構築し直す機運が生まれていると指摘し、デジタル技術などを積極活用し、新しいプラットフォームへと作る変えていくといいます。
「スマートビルとかスマートハウスとか、今まであった技術を進化、変化させるタイミングに来ているのではないか」とも石井社長はいい、幅広く異業種と付き合っている総合商社の力の見せ所だといいます。
ドローンや位置情報、電力のマネージメントなどがDXによって効率化される、あるいはさまざまなサービスと組み合わせられると考えられるが、まだモデルが小さく、まとまった収益規模にはなっていない。(出所:東洋経済オンライン)
リスキリング
「リスキリング」という言葉、キーワードとなり、色々な文脈で語られるようになっています。
先が読めない時代となり、求められるスキルが大きく変化しているといいます。
リスキリングでアップグレード 「年収の壁」を越える切り札3つ:日経ビジネス電子版
なぜ今リスキリングが求められるのか。背景にあるのがITやデジタルの発展により、仕事のスタイルが激変したことだ。(出所:日経ビジネス)
通り一辺倒の言葉を信じるのではなく、なるべく最新の様々な情報や技術動向に触れ、今何が求められているのかを知るといいのかもしれません。
現実に、まだビジネスとして確立していない新しいことに伊藤忠などの企業はチャレンジているようです。
社会が変化し、大きく動き出すのかもしれません。
こうしたことをヒントにしてもいいのではないでしょうか。
「参考文書」
伊藤忠系、屋根置き太陽光を倍増 最大150億円投資 - 日本経済新聞