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反対続く神宮外苑の再開発、高騰続ける都心のマンション

 反対運動が続く東京・明治神宮外苑の再開発について、三井不動産など事業者側が周辺住民らを対象にした説明会を開いたそうです。参加者からは「本当に高層ビルが必要なのか」などの声が上がったそうです。

 都会にのこるオアシスのような自然を、画一的な計画で再開発することもあるまいと感じます。樹木は伐採され、その代わりに、どこもかしこも同じような高層ビルが立ち並ぶようになっていくことへの抵抗もありそうな気がします。

 

 

都知事が主導し見直しを」と、毎日新聞は社説で反対の意見を掲載しています。

社説:神宮外苑の再開発 都知事が主導し見直しを | 毎日新聞

事業者が都に提出した環境影響評価(アセスメント)書に関し、文化遺産の保護活動を行う日本イコモス国内委員会は、調査方法などを巡り疑義を表明した。にもかかわらず、都の環境影響評価審議会はイコモス側から直接意見を聞かず、検証に事実上ふたをしてしまった。国際影響評価学会(IAIA)の日本支部は、手続きに不備があると強く批判している。(出所:毎日新聞

 計画を監視するのが行政の責任であるはずなのに、東京都は再開発を認可した上、事業者と二人三脚で推進しているのが実態と批判します。

(画像:三井不動産

「問題の焦点となっている樹木の伐採という自然破壊よりも、文化破壊の問題である」とある建築家が声をあげているようようです。

明治神宮外苑の再開発 大手デベロッパーの「ありきたり」にウンザリ 今の東京に必要なワクワク感を生むのに最適の人物とは?(Yahoo!ニュース オリジナル THE PAGE)

もはや大手デベロッパーによるありきたりの都市再開発にウンザリしているからだ。故坂本龍一氏や村上春樹氏の反対に同調したくなるのもその点である。馴染みのある外苑の意味深い風景が、よくあるビル街の無意味な景観に変わることが嫌なのだ。(出所:Yahoo!ニュース オリジナル THE PAGE)

 

 

高騰を続ける都心のマンション

 首都圏の新築マンションが高騰しているそうです。1戸当たりの販売価格が平均価格で8873万円になり、3年ぶりに過去最高を更新したといいます。前年同期に比べて2363万円の上昇だったといいます。

 また、都心の超高級マンションがスーパーリッチに人気になっているそうです。

都心の超高級マンションがスーパーリッチに人気沸騰-円安や低金利で - Bloomberg

 需要があるからそうした物件開発が進むのでしょうか。また、日本には外国人の不動産所有に対する規制がほとんどなく、円安でかなりお買い得になっていることから、外国からの投資もさかんのようです。

 よくわかりませんが、都心で続く再開発の背景にはこうした影響もあるのでしょうか。

 しかし、このまま規制がないと、バブルが膨らみ、日本人が買えない物件が増えたり、 家賃が高騰してしまうなどの問題が起きると警鐘鳴らすと人もいます。

 

「参考文書」

神宮外苑再開発、説明会に住民ら計381人、3日間で - 産経ニュース

三井不動産 |「神宮外苑地区第一種市街地再開発事業」施行認可のお知らせ

三井不動産 | 神宮外苑地区におけるまちづくりについて

首都圏マンション高騰 平均8873万円、都心は1億円超え―上半期:時事ドットコム