Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

募る不信、どこもかしこも不正と利益第一主義ばかり

 マイナンバーカードトラブルで国が混乱し、民間企業では不正行為が蔓延、国中が不信の渦に巻き込まれ、社会の空気感が悪化しているのではないかと感じます。

 保険金の不正請求が発覚したビッグモータの悪質さには驚きました。そこに損害保険会社が加担していたことにショックを受けました。

顧客紹介、慎重論押し切り再開 利益優先か、経営層関与焦点―ビッグモーター不正・損保ジャパン:時事ドットコム

 損保ジャパンの癒着ぶりは異常です。顧客紹介をどの保険会社より早く再開させ、そこには、当時の兼重社長の強い要請があったといいます。

別の関係者は、営業部門以外の部署では慎重な意見が根強くあったと証言。再開の背景には経営層を含めた「利益至上主義」があったと指摘した。(出所:時事ドットコム

 報告徴求命令を出した金融庁は、顧客の利益を損なう行為がなかったかを注視、再開に関する意思決定への経営層の関与を含め、ガバナンスのあり方を厳しく追及する構えといいます。

 

 

 信用を棄損させておきながら、あたかも何もなかったかのように装い、自分たちの利益のみを追求する会社が存在する、なんと恐ろしいことではないでしょうか。こんなことがまかり通るようになっているのなら、世の中が不信の塊になるのも理解できます。

次々と明るみになる問題

 マイナンバーカード関連のニュースも絶えません。中小企業の従業員などが加入する「協会けんぽ」で、およそ40万人分の情報が、マイナンバーとひも付いていないことが判明したそうです。

マイナ保険証 「協会けんぽ」約40万人分の情報 ひも付かず | NHK | マイナンバー

 加入者の情報が協会側に提供されていないことなどが原因といいます。この状況で予定通りマイナ保健証に移行できるのでしょうか。

納期を守れという経済界トップ

 経済同友会の代表幹事 新浪剛史代表幹事の発言が波紋を広げました。

「納期、納期であります、「民間はこの納期って大変重要で、必ず守ってやり遂げる。これが日本の大変重要な文化でありますから、(政府は)ぜひとも保険証廃止を実現するよう、納期に向けてしっかりやっていただきたい」と発言したことが発端といいます。

新浪剛史氏「納期を守るの重要」マイナ保険証後押しが波紋 桜を見る会、サントリー不買運動まで蒸し返され…:東京新聞 TOKYO Web

 本音はどこにあったのでしょうか。経済同友会のリーダーであることを自覚し、毅然とした態度で臨んでもらいたいものです。

G7(先進7カ国)で、日本のように血税を費やして官製のICカードに保険証を一体化させている国はない。カードがないとデジタル社会に対応できないというのはまやかしだ。経済界はこうした世界の潮流を知っているはずなのに前向きなのは、IT利権があるからではないか。(出所:東京新聞

 不正を犯す企業同様、経済界のトップもまた「利益第一主義」ということなのでしょうか。その上、新浪氏は政府の経済財政諮問会議の議員を務めているといいます。

 

 

政権与党の少子化対策議連

 政府の方では、森まさこ首相補佐官(女性活躍担当)がX(旧ツイッター)に投稿した「ブライダル補助金」事業が、批判を浴びているといいます。

岸田政権またも〝大炎上〟「ブライダル補助金」森まさこ首相補佐官の不可解な書き込みに説明求める声 SNS批判殺到(1/3ページ) - zakzak:夕刊フジ公式サイト

 自身が会長を務める自民党少子化対策議連の要望が叶い「ブライダル補助金事業」が新設されたそうです。記事によると、この事業は、少子化や新型コロナ禍によって利用が減少し、市場が縮小するブライダル産業活性化のため、海外向けの発信強化、訪日外国人の受け入れにかかる費用を補助するものといいます。

 何やら特定業界の利益のために、政権与党と政府が動いているのではないかと感じます。こんなことばかりになっていくようでは、ますます不信感が募っていきます。

サステナビリティ」、持続可能な社会とはいいますが、その実現にはまだまだ長い時間がかかりそうです。意識改革が不可欠なのでしょうが、厳しそうなだなと感じるばかりです。