ChatGPTでAIブームに火がつき、AIバブルの様相で、関連スタートアップが雨後の筍のようにあちこちに現れ、次のイノベーションを競い合っているようです。
調達額は合わせて272億ドル。世界をリードするAI企業50社 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
既存企業も競い合ってその活用を進めています。その競争の先に何があるのだろうかと思います。
何か重要な社会課題が解決されるとか、有用なサービスやモノ、意味ある仕事が生まれ、社会実装されていくのでしょうか。はたまた生産性が飛躍的に向上し、それによって社会に何か大きな恩恵をもたらすことができるのでしょうか。
AIを活用する次の世代は週週3日半勤務
米国の銀行大手のJPモルガン・チェースのダイモンCEOがは、AI人工知能を既に数千人の従業員が活用していると明かし、雇用の一部削減につながるとしても、労働者の生活の質を劇的に改善させる可能性が高いとの考えを示したそうです。
ダイモン氏、AI活用で次世代は「週3日半勤務」に-リスクも指摘 - Bloomberg
AIを「当行の将来的な成功に不可欠」だと位置づけるダイモン氏は、新商品開発や顧客とのやり取り、生産性改善、リスク管理向上を支援するために活用することができると、以前に語っていた。(出所:ブルームバーグ)
「テクノロジーのおかげで、あなたの子供たちは100歳まで生き、がんにかかることもないだろう」と述べ、「そしてまさに、彼らは恐らく週3日半の勤務になるだろう」とダイモンCEOは語ったといいます。
この言葉があるべき姿なのかもしれません。生産性向上が究極的に進めば、仕事がゼロになることはないにしても、労働時間は大幅に縮小されるはずなのですから。それでも仕事量が減らないのであればそれは意味のない、ムダな仕事であるということなのでしょう。
マイクロソフトOfficeにもAI
マイクロソフトは、生成AIを組み込んだ「Microsoft 365 Copilot」を11月1日から企業向けに公開するそうです。
生成AIを統合した新Office、会話だけでタスクが消化されていくのがやばい | ギズモード・ジャパン
記事はこの新しいアプリの特徴と使い方を解説し、「Officeアプリで行なう操作のほぼすべてをAIとの対話のみでできるということです」といい、これは相当な革新になると指摘します。
便利になることは結構なことですが、いとも簡単に代替可能であることは、今までのメールやパワポ資料の作成があまり意味ある仕事ではなかったといっているような気もします。
米国ではAIの活用を理由にした解雇が始まっているといいます。今年8月までに約4000人の雇用削減になっているそうです。
「AI失業」米国で現実に 1〜8月4000人、テックや通信 - 日本経済新聞
生産性向上に遅れがあると指摘される日本企業ではどうなのでしょうか。AIの活用を機会にして、米国を凌駕していくことはあるのでしょうか。
「参考文書」
「AI失業」米国で現実に 1〜8月4000人、テックや通信 - 日本経済新聞
JPモルガンに後れを取るな-世界の銀行がAI活用競い合う - Bloomberg
伊藤穰一が提言! AIのレバレッジには想像力と技術系経営者が必要だ | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)