#StayAtHomeAndStaySafe
拡がってしまったウィルスは、人々の行動を制限した。グローバリズムの元、人々が活発に移動できるようになった、その影響が大きいのだろうか。
ウィルスとの戦い、長期戦というと何か悲壮感が漂う。
生物であれば、危険を察知すれば、自衛のために回避する行動をするもの。こういうときは、棲家に引きこもって危険をやり過ごすのが良策ということなんであろう。
自分が愛するコミュニティの安全を確保することが第一になるだろうし、食べ物や医療など生命線を維持していくている人々に感謝し協力しなかければならないとの気づきも与えてくれる。
アウトドア企業のパタゴニアは、こうしたことに臆面もなく対応する。その決断はとてもリーズナブルなことであるし、それを発信することは意味深い。
パタゴニアの直営店では期限を区切らずに当面休業すると3月26日に発表した。
「COVID-19の日本国内での感染は、依然収束する気配をみせていません。パタゴニアは、つねに私たちのパタゴニアコミュニティを第一優先に会社の方針を決定してきました。今回の状況においても、社員、社員の家族、そしてカスタマーの健康を守る最善の決断をするよう尽くします。そして、この状況を共に乗り越えられると確信しています。」(出所:パタゴニア)
パタゴニアは、直営店の休業のお知らせに合わせ、パタゴニアの食品、プロビジョンズの割引販売と送料無料、新商品を同時に発表した。
国内経済の深刻な打撃を受け、今後、様々な経済施策が実行されていくことになるのであろう。
再び立ち上がるとき、また元の世界に戻るのか、それとも何か進化が始まっていくのであろうか。
少しばかり立ち止まって、考える時間を与えられているのかもしれない。
WWD JAPANが、『先行き不透明な今だからこそ、パタゴニアから学びたい』という記事を投稿した。
今、多くの人がこれまでと同じ経済活動や消費を続けることはできないと気づき始めている。
一方で、雇用は守らねばならないし、我慢はしたくないし、そう簡単には立ち止まれないし変われない。
「仕方ない」「立ち止まったら終わり」という考えを持つ人も多い。
(出所:WWD JAPAN)
健康でいられることが何よりも大切なことと、今、私たちは気づかされる。
自分自身が、コミュニティが、地球が健康でなければ、健全な経済活動が成り立たない。優先されるべきことが少しずつ見えてきているのかもしれない。
パタゴニアのプロビジョンのWebサイトに、パタゴニアが「食」を大切するとのメッセージが書き記されている。
食材は元々は自然の恵みであった。自然が傷つけば、その恩恵を享受することはできない。搾取することなく、自然への恩返しが必要なんであろう。
『Unbroken Ground(未開の領域)』:パタゴニア プロビジョンズ
こうした世界にあっても、環境修復型農業や漁業に取り組み人たちがいる。
パタゴニアが新たに発売する「サントーニャ・サバ・オリーブオイル漬」も、環境に配慮された漁法「釣り針と赤い糸を使う伝統的な漁法」で、スペイン・サントーニャ沖で捕獲されたサバから作られているという。
大量に作り捨てることがあたりまになっていた行き過ぎた経済活動、利益のために血眼になって働く人々、あまりヘルシーでないし、かっこよくもないのかもしれないとおもえてくる。
自然環境を守り保つことができれば、未知のウィルスと遭遇するチャンスも減るのかもしれない。うまく距離を保つことも自然に出来たりするのであろう。
100年後の未来は、この事態をどのように分析するのだろうか。「甚大な被害」、「人類滅亡の危機だった」そんな歴史を残したくない。
「コロナ危機が地球環境保護につなるエポックメーキングになった」どちらかといえば、こちらの方が良いようにおもう。
未来に恥じないよう、今、この時を過ごし行動していきたい。
「関連文書」
dsupplying.hatenablog.com
「参考文書」