「地球みまもりプラットフォーム」、ソニーが進めるプロジェクトで、衛星から地球上の変化を観察し、AIにより地球上の異変などを事前に予測して、対応を提案するネットワークシステムといいます。
〝もっと地球を知る〟ためにソニーグループが進める最新プロジェクト「SPACE SHOOTING LAB」|@DIME アットダイム
このプラットフォームを構成するのは、世界シェア首位を誇る画像センサーの他、衛星通信や人工知能(AI)といった技術・製品である。センサーによって地球の様々な変化を検知し、その情報をAIで分析して適切な施策を実行する。衛星通信を使うことで、世界中のあらゆる場所の情報を収集できるという。(出所:日経ビジネス)
SONYらしさ
SONYらしい発想といっていいのでしょうか。
これらを用いてソニーは、気候変動問題の解決のため、自然災害の防止や農業に関わるプロジェクトを進め、早期に事業化していくそうです。
ソニーがセンサーで次の一手、気候変動の「適応」に商機:日経ビジネス電子版
数ある環境や社会課題の中でまず取り組むのが、自然災害の防止だ。「(豪雨による浸水など)被害が具体的に出てしまっており、待ったなしの状況にある」(略)
次が農業である。気候変動によって農作物の生産に影響が出ている他、高齢化による人手不足の問題がある。(出所:日経ビジネス)
ソニーが農業といえば、毛色が違い過ぎて、いぶしがる人もいるのかもしれません。
しかし、自分たちの強みを活かすことで、問題が解決されるのであれば、そこに新たな市場が生まれるということでもあるのでしょう。
宇宙の視点
ソニーグループが1月、超小型の人工衛星の打ち上げに成功しました。
この人工衛星『EYE』に積んだカメラで宇宙から自由な視点で地球を撮影できるといいます。
ソニーの超小型人工衛星『EYE』が軌道上での通信確立に成功|ソニーグループ株式会社のプレスリリース
この人工衛星『EYE』は、ソニーがJAXAの協力のもと、東京大学とともに開発したもので、「STAR SPHERE」というプロジェクトの下、進められたといいます。
このプロジェクトでは、宇宙をすべての人にとって身近なものにし、みんなで「宇宙の視点」を発見していくことが目的のひとつだといいます。
このプロジェクトに参加するユーザーは自分が意図したカメラワークで地球や星々を撮影することができるそうです。こうしたことが新たな価値観や感動体験の創出となったり、また、これが、地球や環境について学ぶ機会になることを期待しているようです。
この事業化が成功するか否かは未知数なのでしょうが、なにかワクワクする取り組みのような気もします。
地球環境の保全と回復をソニーが事業化し、それによって社会に利益をもたらされ、同時にそれがソニーの利益ともなり、その活動に賛同した株主や投資家がリターンを得る。こんな新たなスタンダードが出来上がっていって欲しいものです。
対馬
相変わらず国境の島「対馬」には膨大な量の海洋プラスチックスが漂着しているようです。
海岸埋め尽くすごみ 対馬から世界に訴えるプラスチック汚染 | NHK | WEB特集 | 環境
記事によれば、昨年度、対馬の海岸に漂着した海洋ごみはおよそ2700トンにもなり、回収できたのはその半分ほどといいます。また、回収されたプラスチックスごみから1割ほどをリサイクルに回すことができているといいます。
対馬では、このごみの回収と処理などに年間2億8000万円の予算を投じているといいます。
この問題の解決にも、ソニーの宇宙からの見守りが役立てばいいのかもしれません。また、それを活用してビジネスにチャレンジする人たちの増加にもつながっていって欲しいものです。
「参考文書」
ソニーグループポータル | テクノロジー | Activities | STEF2022 感動を生むテクノロジー | 災害や環境破壊を防ぎ、美しい地球を守る ソニーの地球みまもりプラットフォーム