Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

脱プラ ユニクロの使い捨てプラスチック削減

 

  地球温暖化の影響による異常気象が世界各地で確認され、「気候変動」に注目が集まるようになった。この対策を話し合う国際会議の模様がさかんに報道される。プラスチックによる海洋汚染もしきりに報道され、脱プラの動きが急速に拡大する。

2015年に国連でSDGsが採択され、持続可能な社会の実現が世界的なテーマになり、サステナブル(=持続可能性)が世界のメガトレンドになった。

 省エネやリサイクルも進んでいるはずの日本が、何故か、サステナブルという言葉になると世界から遅れているように見えてしまう。グローバル企業の取り組みが先に伝わり、日本企業の出遅れ感ばかりが強調される。

 

forbesjapan.com

 

 グローバル企業は短期的な業績を犠牲にしてでも、こうした問題に真っ先に取り組む姿勢を見せる。グローバルに店舗展開するユニクロも日本を代表するグローバル企業のひとつ。そのユニクロが遅れを挽回するように脱プラの動きを加速させる。

 

 

www.uniqlo.com

 

 サステナブルに先取的に取り組みグローバル企業は、事業そのものを持続可能なものへと転換を進める。今や、顧客ロイヤルティを維持するためには、サステナブルが不可欠な要素になっているようだ。

 スターバックスは、すでに使用するコーヒー豆の99%を倫理的に調達に切り替え、コーヒー豆の農家の支援を継続する。よりサステナブルカップの開発のために、新たなコンソーシアムを立ち上げ、準備に余念がない。

 

 ユニクロは、使い捨てプラスチック削減の他に、ペットボトルから再生されるポリエステルを使った商品を来年春から販売を始める。この他にも、2020年秋からは使用済みダウンをリサイクルした商品を販売する。そのためだろうか、使い古したダウン製品の回収も始まっている。 

 

 ユニクロで始まった「使い捨てプラスチック削減活動」。来年2020年末までに85%削減と高い目標を掲げる。プラスチックの使用が減り、原料となる化石燃料の消費が減る一方で、紙の消費が増える。ユニクロFSC認証の紙を使用することで、サステナビリティを担保するが、無秩序に紙の消費が増えれば、それはそれでサステナビリティを棄損させる恐れを生む。ユニクロのようなグローバル企業であれば、なおさらのことであろう。

 

 環境にやさしいと言われるバイオプラ、石灰石プラなど代替品も登場しているが、それぞれにサステナブルな観点からみれば問題を抱える。脱プラを進める上で、ベストな素材選びは難しいことでもある。

 こうした現実を考えても、無秩序な大量消費、使い捨てから、リデュース、リユース、リサイクルが常に求められていることに変わりはない。

 

 ユニクロに続く企業が増えていけば、出遅れていると言われる日本企業のイメージも変わっていくのかもしれない。

 

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「関連文書」

dsupplying.hatenablog.com

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「参考文書」

business.nikkei.com