日本コカ・コーラが、ペットボトルにラベルをはらない「い・ろ・は・す 天然水 ラベルレス」の販売を始めると発表した。
ラベルレス「い・ろ・は・す 天然水」登場
ラベルを剥がす手間がいらなくなり、 資源の節約になる。
「い・ろ・は・す 天然水 ラベルレス」の容器は既に100%リサイクルペットが採用されている。
日本コカ・コーラによれば、省令改正により、通常ラベルに記載している原材料名などの法定表示は外装ダンボールに記載することによりラベルレス製品の販売が可能となったそうだ。そのため、この”ラベルレスいろはす”はケース販売のみとなるという。
「資源有効利用促進法」の省令一部改正に伴い、2020年4月1日充填分より識別マークを表示したタックシールを省略した“完全ラベルレス製品”を実現し、展開します。
省令改正は、廃棄物の削減(リユース)の促進、消費者の皆さまが識別マークを表示したタックシールなどをはがし分別を省くことを目的としており、より簡単に、楽に使用済みペットボトルをリサイクルに適した状態で資源回収に出すことができます。(出所:日本コカ・コーラ ニュースリリース)
その一方で、コカ・コーラは世界では様々なプラスチックス問題を起こしている。
アフリカ プラスチックス汚染 最前線
英ガーディアンがアフリカ タンザニアでのプラスチックス汚染の現実を伝えるニュースを報じた。タンザニアの現状を多数の写真で伝える。
灯油が手に入らないので、空のプラスチック製ユニリーバ石鹸袋を使用して木炭を減らします。
彼女の家族は「喉が詰まるような咳をしている」
(出所:The Guardian)
(写真出所:The Guardian [Burning question: plastic pollution scars poorest countries ])
大量に捨てられるペットボトルがあり、それを利活用する人々がそこにいる。目を背けたいほどの現実があるようだ。
それでも、コカ・コーラは現地での販売を続ける。
プラスチックス汚染を止めるために
コーラ、ペプシ、ネスレなどの多国籍大企業が、プラスチック汚染を生み出し、プラスチックのリサイクル性について消費者を誤解させているとして、カリフォルニアの環境グループによって訴えられたとThe Guardianが伝える。
サンマテオ郡高等裁判所に提起された訴訟は、海を汚染することになるペットボトルやバッグを販売する企業は、環境への損害の責任を問われるべきであると主張する。
訴訟は、プラスチック汚染が地球と海にもたらした害を修復するため、これらの会社に支払うことを要求する。また、実際にはほとんどリサイクルされていない製品でも、「リサイクル可能」として広告を停止するよう要求している。 (出所:The Guardian)
The Newpaperは、コカ・コーラが「最悪の汚染者」であり、6か国で毎年約80億本のボトルが燃やされるか、廃棄されていると伝える。
Earth Island Instituteのフィリップス氏は、「リサイクルを非難しているわけではない」といい、
「私たちは完全にリサイクルを支持しています。私たちは、企業が生産しているこのすべてのプラスチックに実際に起こっていることに責任を持ってほしい」
とThe Guardianで語っている。
The Newpaperは、「ユニリーバだけが、2025年までに販売するよりも多くのプラスチック包装を収集して処理することを計画している」と伝える。
コカ・コーラは「廃棄物ゼロの社会」を目指す
日本コカ・コーラは、日本財団と協力して、「海洋プラスチックスの発生メカニズム」を調査した。漏洩するプラスチックスが意外にも多いという。
コカ・コーラは、セブン&アイと協力し、ペットボトル回収機を設置し、そこで集められる使用済ペットボトルをリサイクルする。
日本コカ・コーラは、森林を保護し、年間を通して育樹しているともいう。SDGsにも貢献しているのであろう。
【い・ろ・は・す】 い・ろ・は・すの水源 水源環境への想い I LOHAS
それでもリサイクルされないペットボトルの廃棄は続くという現実がある。
難しい問題である。
企業は人が集まり、働くことで成り立っている。そこで働く人々は何を優先しているのであろうか。
軽い認知症を患う母は毎日ペットボトルの水を飲む。それを補充し処分している。
その母に向かって、「ペットボトルはやめてくれ」とは言うことができない。
言ったところで押し問答になることはわかっている。今していることは忘れてしまうけど、染みついている習慣は忘れていない。
この問題はいつになったら解決できるのであろうか。
地道な活動があればゴールに一歩近づく。千里の道も一歩から。
ローマは一日にして成らずということなのであろう。
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