朝、目覚めて、「コロナピークアウト」、そんなニュースを期待するが、そんな現実をまだみることができない。
欧米の感染者数増加曲線に変化がなく、直線的に伸びる傾向はそのままだ。今ある現実は過去の行動の写し鏡、多くの人々がいわゆる3密行動してきたかということなのであろう。
当初、中国で次ぐ感染規模であった韓国は、新たな感染者数を低く抑えられているようだ。その韓国は「社会的距離の確保」を重視し、「新規の感染者は1日100人程度かそれ以下に抑えている」とロイターが報じる。
それでもまだ、韓国政府はこの「社会的距離の確保」政策を変更せず、さらに2週間延長するという。
朴凌厚(パクヌンフ)保健福祉相は、新型コロナに関する政府会合後に記者会見し「安心するのは早い」と警告。「我々の目標は、医療システムが対応可能な水準に感染者数を制御することだ。1日当たりの新規感染者が50人かそれを下回れば、医療システムに過度の圧力をかけることなく、治療が可能になる」などと述べた。(出所:ロイター)
世界の国々が鎖国しているかのように人の移動を制限し、人々は棲家にこもり、必要最小限の暮らしを続けるようになった。
今、必要がないものが真っ先に経済的影響を受けて、自動車工場の生産ラインが止まり、バングラデシュなどでは縫製工場が閉鎖になっているとの話も聞く。
鉄製造の日本製鉄が3万人規模の一時帰休を検討しているとのニュースもある。あちらこちらで、オーダーキャンセルが続いているのかもしれない。経済活動は弱まるばかりのようだ。
「韓国は人口比で米国をはるかに上回る件数の検査を行い、経済を停止させることなく感染者を減らすことができた」とロイターは報じる。
「人命と経済」とは重たいタイトルの記事だ。ロイターは、FRB前議長イエレン氏などのエコノミストが出した共同声明の内容を伝える。
「この機において、人命を救うことと経済を救うことは相反にはならない」
人命尊重、それが何より優先されるべき問題である。それを支える医療関連資材などの経済活動も必要不可欠になっている。生活必需品、家の中できる娯楽関連も今は必要なこと。
クラウドファンディングのReadyforが、『新型コロナウイルス感染症:拡大防止活動基金』を設立・支援募集を開始したと発表した。
クラウドファンディングの仕組みを活用し、最前線で闘う医療の現場などへ最短2週間で寄附金を届けるという。4月3日の募集開始以来、すでに1400万円を超える寄付が集まっている。
今回の基金では、日本における新型コロナウイルス感染症の防止拡大に取り組む、個人・団体・事業者・医療機関・自治体などに対して、下記のような活動費用を緊急に助成します。第1回目の給付は4月17日を予定しているという。
・介護施設、障がい者施設、保育所、学校、放課後学童保育等へのマスク等必要物資の支援費用
・医療機関へのマスクや手袋、ガウンなどの医療用防護具、水や毛布などの救援物資、人工呼吸器やベッドなどの医療器具の支援費用
・医療用防護具、医療器具などを生産するための事業経費
・保健所、医療機関、介護施設、障がい者施設、保育所、学校、放課後学童保育等の新型コロナウイルス感染症対応に関わる人件費
・新型コロナウイルス拡大感染症の影響を受け、社会的孤立が懸念される子ども、青少年、保護者、高齢者、低所得者などを支援する個人・団体等の活動費用
・新型コロナウイルス感染症の予防、診断、治療のための研究・開発費用
・その他、各個人・団体・事業者・医療機関・自治体などが新型コロナウイルス感染症対応を実施する上で発生する費用 (出所:Readyfor)
拡大を続ける東京都の感染者数が気になる。
#Stayathome
外出時の「社会的な距離」も心がけたい。順番待ちの列に並ぶときは少し距離を。
「関連文書」
「参考文書」