Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

人気のスニーカー アディダスの「プラごみを終わらせる」という使命

 

 明日、7月28日、アディダスの国内最大の直営店が東京 渋谷の「Miyashita Park」にオープンするという。

 その新しい店舗では日本初のサステナビリティエリアを設け、アディダスが取り組む「END PLASTIC WASTE」というメッセージの下、東京湾や日本におけるプラスチックスについての問題提起がなされるそうだ。

 海洋プラスチックス廃棄物をアップサイクルした「PARLEY OCEAN PLASTIC」を使用した商品などサスティナビリティ関連商品を集めているという。 

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(写真:アディダス

 

 

「END PLASTIC WASTE」というアディダスからのメッセージ

 独アディダスは、今年初め、「END PLASTIC WASTE」というメッセージを公表した。

 END PLASTIC WASTE

イノベーションとパートナーシップをソリューションとして、プラスチック廃棄物をなくすことを目指す

 

2020年 より持続可能な新しい製品をローンチ

2024年 すべての製品で再生ポリエステルに移行する

2030年 二酸化炭素排出量を30%削減する 

2050年 気候中立(カーボンニュートラル)になる

 

私たちは、ビジネスのやり方を変えることに焦点を合わせているだけではありません。私たちは、業界のビジネスの方法を変えることに専念します 

 

「PRIMEBLUE」と「PRIMEGREEN」

  今年2020年、アディダスは、「PRIMEBLUE(プライムブルー)」と「PRIMEGREEN(プライムグリーン)」という2つの新しいサステナブルなテクノロジーをローンチさせるという。どちらも高性能なリサイクルポリエステルのようだ。

 

「PRIMEBLUE」は、「Parley Ocean Plastic®」から作られているという。

 「Parley Ocean Plastic®」は、環境団体「Parley for the Oceans(パーリー フォー ジ オーシャンズ)」などが集めた海洋プラを再生ポリエステルにアップサイクルしている。 

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 「PRIMEGREEN」は、今年後半に発売される予定で、バージンプラスチックスを含まない製品になるという。

 こうしたテクノロジーの活用で、2020年末には使用するリサイクルポリエステルの総量が50%以上になるという。 

 渋谷の新しい店舗では、こうしたアディダスの世界観を体現しているのだろうか。

shop.adidas.jp

 

 

世界最大の資産会社も注目するアディダス

 世界最大の資産運用会社の米 BlackRock(ブラックロック)も、独アディダスに注目している。

  昨年2019年、英エレン・マッカーサ―財団とグローバルパートナーシップを結び、立ち上げた、初のサーキュラー・エコノミー・ファンド「Circular Economy Fund」で、アディダスを「変化に適応する企業」として紹介する。

 アディダスのこうしたサステナブルな活動が評価され、投資の対象になったということであろうか。

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(資料出所:「BlackRock サーキュラー・エコノミー戦略 ブラックロック・ジャパン」)

 

アディダスとオールバーズのパートナーシップが意味するもの

 5月、アディダスは、フットウェア業界の「カーボンニュートラル」促進のため、サンフランシスコ発のフットウエアブランド「オールバーズ(ALLBIRDS)」とパートナーシップを締結したと発表した。

 史上最も低いカーボンフットプリントのスポーツパフォーマンスシューズを開発することが目的だという。

 開発されるシューズはオールバーズのライフサイクル測定ツールを使用し、総合的なカーボンフットプリントを計測、最高水準の品質を保つそうだ。

 一般的なランニングシューズの現在のカーボンフットプリントは約13.6kg CO2 eだという。

allbirds.jp

 

 オールバーズ共同CEOのティム・ブラウン氏は、この発表にあたり、その意義を説明する。

全世界における温室効果ガス排出削減は急務であり、その課題解決はオールバーズやアディダスといった個々のブランド以上に大切です

気付いていようがいまいが、これは地球上の全人類が取り組むべき課題であり、企業同士の競争よりはるかに重要です

私はこのパートナーシップが将来のよりサステナブルな、ゼロ・カーボン社会の実現に向けての先例となることを期待しています。

(出所:「気候変動問題に取り組む、アディダスとオールバーズによる革新的なパートナーシップPR Times)」)

 

  アディダスジェームズ・カーンズ氏は、「地球への配慮が最も大切ですが、同時にアスリートのフットウェア エクスペリエンスの向上を追求し続けることが我々のミッション」と語ったという。

 

「成果はアスリート、そして地球の両方にとっても最適なものでなければならない」

 

今、アディダスが熱い

 LINEが発表した「好きなスニーカーブランド」で、アディダスは男性では1位、女性では4位との好結果となった。

 スニーカーを選ぶときに重視していることは、やはり「はき心地のよさ」が各年代で1位だったという。 

  アディダスのこうした活動の成果が現れているのだろうか。

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(資料出所:「【LINEリサーチ】好きなスニーカーブランドは男性は「アディダス」、女性は「ニューバランス」が1位PR Times)」)

  

 昨年亡くなった父の遺品の中には、多くのアディダス製品があった。

 父がアディダスを選んだ理由はわからないが、大切にしていこう、そう思った。

 

「関連文書」

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