Up Cycle Circular’s diary

未来はすべて次なる世代のためにある

2021-01-01から1年間の記事一覧

【移行金融と脱炭素】国が作る産業別工程表は二酸化炭素の排出削減目標の根拠に資するのか

国内企業の多くもカーボンニュートラルを宣言するようになり、脱炭素社会に向けて、順調か思えば、必ずしもそうではないようである。 企業の自主性に任せたところで国際公約となるNDC(未提出)、温室効果ガスの削減目標が勝手に達成される保証はない。一方…

【脱炭素社会を目指しているのではないか】風力発電で動くガンダム、カーボンニュートラルに動く企業たち

新電力のみんな電力が、横浜山下埠頭にあるバンダイナムコグループの「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA(ガンダムファクトリーヨコハマ)」に、横浜市⾵⼒発電所「ハマウィング」で発電した電力を供給することに合意し、今年5月から供給をはじめたという。 実物大の…

【環境危機】未来が怖いと感じる若者、現実を見ようとしない人たち

気候変動の問題と地球の未来について不安を抱いている若者が世界では9割以上になるとの調査がまとまったという。調査を行ったのは英バース大、米国、英国、インド、フィリピンなど世界10カ国、16~25歳の若者1万人が対象。 若者9割超が気候変動不安 「未来…

【電気の地産地消】がっかりする株価に影響する産地偽装の噂、広がって欲しい剪定枝を燃料とする都市型バイオマス発電

再生エネルギー関連企業の株価が16日、急落したという。政策期待期待から大幅に上昇していたが、太陽光発電で「電気の産地偽装」ともとれる行為が行われていると指摘する朝日新聞デジタルの記事が材料視しされ、手じまい売りが優勢となったといわれる。 太陽…

【ごみゼロの世界】マックのハッピーセットのおもちゃがトレーになった事例

今ほど環境が注目される以前のこと、国内生産していたある部品を海外に切り替えた。すると、工場側からは一斉に文句があがった。今まで通函(かよいばこ)、梱包箱を再利用する運用ができていたのに、使い捨ての箱にかわって、ごみばかりが増えてどうにもな…

活発化するサステナブルファイナンスと未来に向けて注目されるテクノロジー

人とは、先を急ぎたいとの欲求があるのだろうか。早くも菅政権のレガシー探しが始まっているようだ。 サステナ金融促進は菅政権レガシー、「脱炭素宣言」が企業に変革迫る - Bloomberg 「持続可能な社会を実現する取り組みに使途を限定する「サステナブルフ…

【SDGsとネイチャー・ポジティブ】自然と生物多様性保全を目指すTNFDが立ち上がる

2050年のカーボンニュートラルの達成が国家の目標になり、ESG投資がさかんになったと聞けば、SDGsも2030年の目標達成に向け順調なのかというと必ずしもそうではないようである。 たとえば、生物多様性も、その世界目標(愛知目標)から大きくかけ離れた結果…

【過ぎゆく記録ずくめの夏】意識する異常気象と温暖化、企業は気候変動を止めることはできるのか

今年もまた記録的な大雨になり、西日本を中心に被害が発生した。ただ今年は、例年のような短時間の猛烈な雨や非常に激しい雨ではなく、雨が長期間にわたって降り続く「長雨」だった。雨が降り始めてからの累積の雨量が、平年の年間降水量の半分前後に達する…

【賢い選択なのか】ポルシェはEVシフトのためバッテリー工場を作り、なぜか eフューエルの工場も作る

EV電気自動車がカーボンニュートラルの切り札と語られる。少なからずとも主要国ではEVの普及が政策の中心のひとつになっている。EUでは、2035年までにガソリン車の新車販売を、事実上禁止する案をどこよりも早く発表し、その中にはHVハイブリッド車も含まれ…

【過剰生産と大量生産】過剰をなくすことはできないのか

世界の畜産・酪農大手20社が排出する温室効果ガスの量が、ドイツや英国の経済活動による排出量を上回っていることが、欧州のNGOが公開した報告書でわかったという。 温室効果ガス排出量、畜産・酪農が独経済活動上回る 写真1枚 国際ニュース:AFPBB New AFP…

【ウォーカブルな都市】スーパーシティ構想をサステナブルな街づくりに

「サステナブル」、人それぞれでその定義が異なっているのだろう。意見が多様であった方が、色々新しいものが生まれるチャンスがあっていいのかもしれない。 エネルギー効率を最大化して、使用する天然資源の削減につながればと考えたのがサステナブルを考え…

【日本最大クラスの再エネ調達】あくまで再エネにこだわるアマゾンと何にでも手を出す三菱商事の提携

Amazonが日本国内で、22 MW(メガワット)の 太陽光発電プロジェクトとPPA電力購入契約を締結したと発表した。Amazonが世界で進めている再生可能エネルギー調達活動の一環なのだろう。 米Amazon.comが、2040年までのCO2排出「実質ゼロ」目標を掲げ、2030年ま…

【ムダを省く】惰性を利用した山手線の省エネ運転とMUJIのリユースの拡大

JR東日本が、山手線の「省エネ運転」の研究に取り組んでいるという。 JRが研究する省エネ運転とは、駅間の所要時間を変えずに最高速度を抑え、運転エネルギーを削減した運転のことだという。具体的には、加速時間を短くし、惰行の時間を長く、減速時間を短く…

採択が見送られた「スーパーシティ構想」、気になるその行方

国の「スーパーシティ」構想が頓挫しかねい。 スーパーシティの選定に関する国の専門調査会が、応募した31の自治体グループ全てに再提案を求めることを決めたという。 「抜本的な規制緩和の提案を求める国と、地域課題の解決を重視する自治体とのすれ違いが…

停滞する経済に、資源や部品が不足する矛盾と1回使っただけのアルミカップまでリサイクルするサッカークラブ

世界でもデルタ株の感染が続いている。米国では、5日付の新規感染者数の7日間平均が16万人にもおよぶ。欧州でも東南アジアでも日本と同程度で感染が続いているようだ。 国内のコロナもようやくピークアウトしたようにみえるが、まだまだ油断はできないそうに…

レアアースに新たな鉱山は必要なのか、日産がレアアースをリサイクルする新技術を開発

「カーボンニュートラル」、炭素中立を目指すようになって、鉱物資源から脱却できるかと思えば、必ずしもそうではないようである。 EV電気自動車へのシフトを加速させようとすれば、バッテリーにモーター、半導体は不可で、その性能を向上させるには、希少金…

【グリーンウォッシュ、欺瞞だったのか】ESG投資のマーケティング資料の見直しが始まるのか

「投資家への訴求効果を狙い環境への配慮を装う「グリーンウォッシング」への懸念は、業界全体で明らかだ」と少々ショッキングな内容をブルームバーグが報じます。 ドイツ銀行の資産運用部門DWSグループが、米国とドイツの規制・監督当局の調査対象になった…

燃料を輸入するバイオマス発電は再生可能エネルギーなのかという疑問

国内の各地でバイオマス発電所で建設されていると聞く。その形態も様々あるのだろう。地元の間伐材を利用したものもあれば、海外からの木材チップや南国のヤシ殻を利用して行うバイオマス発電もあるという。わざわざ輸入するくらいなら、現在の化石燃料の利…

アイリスオーヤマが販売を始めた【JIS規格認証のマスク】とは

三菱電機の工場のISO9001が認証停止になり、住友ゴム工業の加古川工場でも一部製品におけるISO9001が取り消しになったといいます。企業の不祥事が続いています。 ISOは国際的な品質認証で、国内にはJIS規格があります。 国内の品質規格であるJISに違反するケ…

【期待先行のESG投資から現実のESG投資へ】人気のスニーカー オールバーズがIPO準備

米国の人気スニーカブランド「オールバーズ」がIPO新規株式公開を目指しているという。 オールバーズといえば、サステナブルな企業としてのイメージが強い。素材には天然素材を使用し、シンプルなデザイン、カーボンフットプリントを公開し、同業のアディダ…

今必要なのはデジタル産業、そう主張する経産省の「DXレポート2.1」

経済産業省が「DX(デジタルトランスフォーメーション)レポート2.1(DXレポート2追補版)」を公表した。 正直にいえば、あまり「DX」という言葉は好きでもない。インターネットが登場し、30年以上の歳月が過ぎたというのに、今さらネットの有用性を説くこと…

食の脱炭素は進むのだろうか、菜食、地産地消、代替肉にポイント付与で推進か

今年の夏も、世界各地で異常気象が発生した。地球温暖化の影響が意識せざるを得ない。異常気象がおきれば、農作物の不作につながる。野菜高騰などはこれまで何度も経験してきた。こうしたことは何も国内ばかりではない。世界でも同様に異常気象による農作物…

【ESGの優等生 丸井】マルイ池袋が営業終了、モノを売らない百貨店へ

百貨店の丸井という表現はもう古いのでしょうか。報道される丸井のニュースでは、そんなことを感じます。PB プライベートブランド事業は2023年3月期までに撤退し、2026年3月期までには、売り場面積の約3割を「売らないテナント」に転換するといいます。 www.…

【曲がり角のESG投資】期待外れの成績、グリーンウォッシュ疑惑、明らかになる問題点

熱狂、ESG投資が空前のブームといわれたのはついこの間のこと。過熱し過ぎると、やはり水を差し、その熱を冷まそうとするのが自然な成り行きなのでしょうか。 GPIF年金積立金管理運用独立行政法人の選定した7つのESG指数のうち6指数が、ベースとなる親指数や…

【サスティナビリティの現在地】モンクレールの100%リサイクル素材 スニーカは高価なのか

Moncler(モンクレール)が、100%リサイクル素材を用いたスニーカー「RYEGRASS」を販売しているといいます。モンクレールは「環境保護の取り組みを象徴するモデルです」といいます。 WWD Japanによれば、アッパーにはリサイクルプラスチックが原料のフェイク…

多様性と調和、共生社会の実現と謳うパラリンピックと現実の社会

パラリンピックが始まりました。メダルラッシュ再来。連日、パラアスリートたちが活躍しています。 多様性と調和。共生社会の実現。 パラリンピックで掲げられる言葉はきれいごとにも聞こえる。 けれど、大きなきっかけと繰り返すうたい文句がなければ、社会…

福井の村田製作所の工場 クラスターで操業停止

福井県越前市にある村田製作所の生産工場で、新型コロナのクラスターが発生、これまでに98名の感染が確認され、工場が8月31日まで操業停止になるといいます。 村田製作所は、積層セラミックコンデンサ(MLCC)の世界的トップメーカで、アップルとも取引のあ…

【進み始める脱炭素】欧州も進めるバッテリーのリサイクル、国内メーカの対応は?

電気で駆動する製品には蓄電池を内蔵させた方がよいのではないかと考えたのは、もうかなり前のこと。これほどリチウムイオン電池が注目される前のことだった。日常使いでは電源ケーブルやACアダプタが不要となって、便利ではないかと単純な発想だった。その…

【脱炭素】太陽光発電事業者や新電力の倒産が続く中、あのテスラが蓄電池発電所を建設

太陽光発電事業者や新電力の倒産が相次いでいるようです。これからの脱炭素の時代に大いなる機会がありそうなものですが、そうではない実態があるようです。 TDB帝国データバンクによると、太陽光発電関連業者の今年上半期の倒産件数は38件で、前年同期比で9…

【動き出すサステナブルファッション】10月開催のEXPOとパタゴニアのポップアップ

ファッションワールド東京が、「第1回国際サステナブルファッションEXPO秋」を10月18日から3日間、東京ビッグサイト開催するそうです。 それによると、ファッション業界全体で環境や社会問題に貢献することが求められる中、来場者・出展社の強い要望を受け、…